2023年11月29日にトヨタから正式に発売されたランドクルーザー70の復刻版(俗に「ランクル70」)。その人気ぶりは想像以上で、発表直後から抽選販売となり、予約期間も短く、高倍率で争奪戦が繰り広げられています。
この記事では、最新の発売・抽選情報から倍率、予約状況、歴史的背景、購入時に知っておきたいポイントまで、やさしく丁寧に解説します。
ランクル70再再販モデルとは
「再再販モデル」とは、トヨタが約9年ぶりに国内で再び販売を再開したランドクルーザー70のとこをいいます。
特徴としては、往年の70系らしいタフさやシンプルさを残しつつ、安全性や現代的な装備を加えて復刻していることです。

ランクル70復刻の最新情報と抽選の概要
2023年11月29日、新型ランクル70復刻版が正式発表されました。
価格はグレード「AX」の1種類構成で、新車乗り出し価格は約480万円(税込)。オプション込みの乗り出し価格になると500万円を超えるケースが多く、中古市場ではさらに高値での取引されることがデフォルトです。
新モデルは丸目ヘッドライトのクラシックな外観を復活させ、ディーゼルではなく2.8リッターディーゼル or 一部はV6ガソリン搭載(モデルによる)など、最新技術と伝統を両立した設計です。
安全装備やオフロード性能も強化されており、駆動制御システム(VSC/A‑TRC/HAC/DACなど)を備えています。

抽選販売の仕組みと申し込み方法
生産枠が限られているため、多くのディーラーで抽選方式を採用しています。
抽選申込みは、ディーラーでの事前登録や専用フォームから受付され、当選者には電話またはメールで通知。その後すぐ商談、契約へと進む流れが一般的です。
抽選販売の予約状況と倍率
過去の抽選の仕組みと予約期間
2023年末〜2024年初頭には予約期間が設定され、ある販売店では12月10日までの申込みが行われました。抽選結果の連絡は12月上旬〜中旬にかけて行われるケースが多かったようです。
2025年10月時点で、ほとんどの販売店では新規の受注を停止しており、納期は未定とされているケースが多いようです。

抽選倍率とその影響
多くの事例で倍率は数十倍、時には50倍以上にも達すると報告されています。ある販売店では10倍以上、他では50倍超とも言われ、非常に高い競争率が常態化しています。
このような高倍率のため、当選には運の要素が大きく、申し込み者間の公平性は保たれています。ただし、ディーラーとの関係を構築し、熱意を伝えることで間接的に有利になる可能性もあると言われています。
販売店による違いと月販基準台数
トヨタの発表によると、ランクル70の月間目標販売台数は約400台。販売店単位では数台程度しか割り当てられないことも多く、店舗間の争奪になる場合もあります。
販売店によっては、過去の購入実績や常連顧客への優先枠、次回抽選での優先エントリー制度などを設けている例もあるため、複数の店舗と接点を持つことが効果的です。
受注状況の詳細について
公式情報から見える受注状況
トヨタ公式・メーカー発表に基づく確実な情報によると、トヨタ自動車「工場出荷時期・納車時期の目処について」のページで、ランドクルーザー“70”について 「ディーゼル車のみ注文可」、ガソリン車は「新規でのご注文停止中」とされています。
ただし、その注文可能なのは現時点で「どのくらい受け付けているか」「どの地域で」「どの条件か」は明記されておらず、全国的な完全再開とはされていません。

公式以外でのプチ情報
首都圏の一部ディーラーでは、「限定台数」や「先行予約」「抽選枠」といったかたちで、ランクル70の案内が顧客向けに届いているという報告があります。
これはあくまで個別の販売店での対応であり、トヨタからの正式な発表ではありません。そのため、現時点では「受注再開の動きがあるかもしれない」という段階にとどまっており、全国的な受注再開とは異なる点に注意が必要です。
納期目安と注文再開の見込み

受注停止以前にオーダーされた車両については、 最短で1年半・最長で3年程度の納期 が見込まれています 。
なお、生産停止や部品供給の滞り、世界的な半導体不足の影響が続いており、 現時点で納期短縮の明確な見通しは立っていません
ランクル70の歴史と復活の背景

ランドクルーザー70の歴史的背景
ランドクルーザー70は1984年に登場し、業務用から乗用まで幅広く対応するタフなオフローダーとして高い人気を獲得。2004年に国内販売終了後も、オーストラリアなど海外市場では継続生産されていました。
2014年には30周年記念として国内で期間限定復活、2023年に正式に再再販されました。
復刻の理由と市場の反応
2023年の復刻は40周年イヤーに向けたもので、クラシックなデザインと現代技術を融合させたモデルとして注目されました。丸目ヘッドライトの復活や視認性、安全性能の向上といった変更はファンから歓迎され、希少性から抽選制による話題性も高まりました。
市場では、「限定復活」「信頼性」「趣味性」を理由に熱狂的な反響があり、中古市場でも価格高騰が続いています。
受注再会のウワサは本当?
全国一斉の「公式・受注再開」発表は確認されていないものの、8月末〜9月にかけて、一部販社で“追加抽選・スポット枠”が出たというウワサは複数確認できています。ただし、全国的な常時受注再開には至っていないのが現状といえるでしょう。

①プチ情報
2025年9月には、販売店ごとの追加割り当てに合わせて“追加抽選”を実施した事例が現地取材(Carview!)で報じられた。
店舗割当は1〜2台規模にとどまり、受注自体は依然としてストップ扱いのまま。抽選枠に載せるためには、来店のうえ見積書を作成することが実質的なエントリー条件だと販社は説明している。
➁プチ情報
トヨタ公式の「工場出荷時期・納車時期の目処について」ページおよびランドクルーザー“70”公式サイトによると、再受注再開の告知は現時点で確認できておらず、案内としては「詳しくはお近くの販売店にお問い合わせください」などのコメントにとどまっているのが現状でしょう。
なお、再導入時の公式ニュースリリースでは、日本向けベース販売台数は月400台、生産工場はトヨタ車体・吉原工場と明記されています。つまり供給前提は絞られたままで、大規模な一斉受注再開が起きにくい設計といえます。
ランクル70の購入時に知っておくべき注意
購入時の条件と注意点
抽選参加には、販売店によってローン契約や定期メンテパック、コーティング加入条件などが課される場合があります。あらかじめ店舗ごとの条件を確認し、比較することが大切です。
また、抽選に外れた際にも次回抽選で優先される“優先エントリー枠”が整備されている販売店もありますので、継続的な接点が有効です。
納期やアフターサービスについて

当選後でも納期は2~3年、長い場合は5年待ちという事例も報告されています。実際、過去の当選者には「3~4年待ち」といったケースもありました。これは生産計画上の制約や人気集中の結果です。
アフターサービスや保証内容についても、契約時によく確認する必要があります。特に限定モデルのため、部品供給や整備体制について店舗による違いが出る可能性があります。
まとめ
ランクル70の復刻モデルは、2023年11月29日に発売され、約480万円の高価格ながら人気が不動のものに。抽選倍率は数十倍〜50倍以上という厳しい実情で、月販台数は約400台、店舗単位では数台しか割り当てられないことも珍しくありません。
購入を希望する場合は、早めにディーラーに相談し、熱意を伝え、複数店舗と関係を築くことが鍵となります。納期の長期化や抽選制度、自身の条件(ローン・パック加入など)を事前に把握することで、より現実的な準備が可能です。
最終的にランクル70を手に入れるためには「運」と「戦略」が不可欠。最新の公式発表や信頼できる情報源をこまめにチェックし、慎重かつ積極的に行動することがオーナーへの近道となるでしょう。

